高尾駅北口駅舎
中央線の主要電車の始発駅である高尾駅。その北口には寺社風の古い駅舎があります。
曽田甚蔵の設計で、大正天皇の大喪の礼の際に、臨時始発駅となった新宿御苑に作られた駅舎を移転したものです。
北口は非常に狭く、タクシーなどで混雑している上に、高尾駅は南北を結ぶ通路がないため、大きく迂回せざるを得ません。
そのため、八王子市や地元では、この駅舎を壊して駅全体を再開発しようとしています。
利便性も大事ですが、皇室の歴史にも連なる類例のない貴重な文化財を壊すという自滅行為は理解出来ません。
駅そのものが観光資源にもなるのに、それを破壊して普通の駅にして何の得があるのでしょう。
壊さずに跨線橋を造るなどの方法も検討すべきだと思います。
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