平和の塔(旧八紘之基柱)
市の中心部からみて北側の丘陵にある平和台公園に立つ巨大な石塔。八紘一宇の塔ともいう。高さ36.4m。
皇紀2600年を記念して昭和15年に建築。設計は彫刻家、デザイナーの日名子実三。
本来の正式名称は「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」という。
昭和初期のこの種の構造物は戦後壊されたため、非常に珍しい貴重なもの。是非残し続けてほしい。
戦後、軍国主義的なものとして「八紘一宇」の文字と荒御魂像を撤去して、平和の塔と改称して塔自体の解体を免れた。
文字と荒御魂像はその後復活している。
現在は都市公園として整備されているが、終戦後しばらくはほったらかしにされて、塔の外も中も子供の遊び場になっていた。
荒御魂像。
塔の正面下部にあるレリーフ。
内部にも神話や明治維新などに関するレリーフがあるそうだが、惜しいことに公開していない。
日名子実三は、日本サッカー協会の八咫烏をデザインしたことでも有名。
戦後、戦争協力者として非難を浴びたが、彼を非難した芸術家らも実は戦時中は戦争に協力していたという。
東京オリンピックの国内聖火スタート地点の記念プレート。
説明板の部分はあとから作り直されたものと思われるが周りは元のままか。
土台になっている石垣には、国内外から送られた様々な石が使われている。
戻 る